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サンバイオのやってることのスケールの大きさに、時々圧倒される。それは、サンバイオ が将来日本発のGAFA(google amazon facebook apple)になるかもしれないと言う期待をもってしまうほどである。


SB623の慢性期脳梗塞用途は、帝人(国内)や大日本住友製薬(北米)との共同開発を進めてきた(進めていた)のに、TBI用途については、頑なに自販を目指している。2019年1月の、慢性機脳梗塞フェーズ2b未達を受けて、せめてTBIを導出して、財務を盤石にするべきだと思っていた時期(2019初旬)にも、森社長は、自社販売の方針を変えず、挙句自社工場建設や、日本国内ラボ建設にも言及した。「導出しろ」コールは、株価低迷からあらゆる方面から出ていたと想像するが、頑なに自販にこだわる姿勢を感じてきた。「慢性期脳梗塞の治験結果を持って、SB623の価値を最大限に高めて交渉に持っていきたい」旨の発言も確かあったと思うが、それだけ、「安売りはしない」と言う自信とビジネス的成功への強い思い入れがあるからだと思う。TBI自販or財務への貢献に対する経営戦略は、サンバイオが秘めている強い成長戦略があるからこそと想像する。


今のサンバイオが持つパイプラインは、どれもアンメットメディカルニーズばかり。開発が進む外傷性脳損傷(TBI)と慢性期脳梗塞に始まり、脳出血、加齢黄斑変性、パーキンソン病、脊髄損傷、アルツハイマー、さらには、筋ジストロフィー、がん疾患~と続く。どの分野も、成功すればブロックバスターになる確率が高い。この上に、さらに「M &Aでパイプラインを増やす」旨の発言も森社長から以前にあった。M &Aによるパイプライン強化は、強力な財力がないといけないけれど、それもTBIのアメリカ上市で一気に加速し現実味を帯びる。なにせ、アメリカでの上市ができれば、EPS(一株益)は5000円を超えていく(本ブログの前記事参照)。それだけアメリカでの上市及び自販は大きい。慢性期脳梗塞の成功と同じぐらい、TBIのアメリカ上市が自分の中では最近至上命題になっている。


では、そのTBIフェーズ2(日米治験)はどれほどの結果だったのか。


下は、Y板上でのkbさんの分析より。(ネットモラルのことが気になりながら、kbさんには無断での転用です。Y板上では、有用な情報もたくさんの情報にすぐに紛れてしまいます。kbさんが熱意を持って作成されたデータであり、我々サンバイオを応援する者にとって極めて有用だと思うので使わせていただきました。kbさんご本人からのNGや、この拙いブログを読んでくださっている方々からの多数のNGがあった場合、即削除させていただきます。kbさん、もしご覧になっていたらコメントいただけると嬉しいです。勝手な転用、失礼します。)

【以下、4月19日にサンバイオ ホームページ上でupされた「外傷性脳損傷プログラム・フェーズ2臨床試験結果に関する説明会」動画の中に映し出された映像の中のスライド資料を、kbさんが詳細に分析された投稿群より引用。】
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投与群試行2 

受傷からの経過月数 改善スコア

16.9 33.8

19.6 0.1

20.8 6.0

25.3 7.2

25.8 14.0

27.1 2.2

27.7 8.0

28.0 0.0

30.1 31.9

30.9 45.7

32.1 -4.8

32.5 17.0

32.8 -4.8

32.9 4.3

34.2 -4.8

42.8 5.3

54.7 14.1

56.0 -1.7

56.0 0.2

59.6 -12.6

67.0 3.3

67.1 -0.6

70.2 4.2

73.3 16.1

84.9 17.1

85.8 19.1

86.6 -4.8

103.3 6.3

112.8 5.5

117.3 12.2

119.5 4.4

125.2 17.3

125.8 9.4

130.5 7.3

131.8 1.3

136.7 11.3

137.1 0.3

141.0 18.4

144.3 5.4

144.9 15.5

178.9 13.4

190.8 15.5

194.6 34.6

245.0 14.7

246.9 -3.6

352.7 -1.6

平均値↓ 平均値↓

93.5    8.8


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【以上。引用終わり。添付資料もkbさん作成。kbさん、重ねてありがとうございます。】


TBIのフェーズ2結果をまとめるとこう言う事であり、TBIは、今期中の申請をもって「本承認」をとっても全然驚かない。それぐらい、蓋然性が高い再生細胞薬である。だとするなら、米国でのRMAT指定、BT指定も取れて、迅速承認されて然るべきだとは思うが、米国フェーズ3を行う(最近、こちらの方が可能性が高いか?)にしても、成功角度は極めて高いと思う。また、サンバイオ単独で治験を行う方が、SB623の成功事例がある分信頼度も上がる。


森社長の言う、

「日本発の再生医療グローバルNO.1企業に」

は、TBIアメリカ自販を達成できた場合、財務盤石の上に、M &Aなどが合間って加速度的に進んでいく。サンバイオのホームページにある下図。

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縦軸は、現在正直未知数なところもあるが、横軸はこれから計り知れない。TBIによる横軸の広がりをもって、M &Aでのパイプラインの買収および、既存パイプラインの開発がどんどん進むことから、日本発の再生医療グローバルNO.1企業になっていくことは、想像に難くない。

GAFA(google amazon facebook apple)はどれもアメリカ発で、一方日本国内の大企業の衰退や、日本発のGAFAレベルに世界を席巻する企業がなかなか現れないことに日本人として一抹の不安を覚える。(そこには、日本人の投資や株に対する保守的な考え方が少なからず影響していると思うのでどうにかしたい。)世界時価総額ランキングを見ると、上位20社中、1989年には日本企業は14社を占めていたのに、2018年には0社。このような中、既存の産業分野で名乗りを上げられそうな企業は、あまり想像がつかないが(自動運転分野でのトヨタの覇権掌握は少し期待したいけど)、日本が世界で勝てる、時代をイノベートする分野の1つが再生医療分野だと思う。なにせ、日本はiPS細胞の発生国。さらに、再生医療の実用化を促す再生医療推進法などの法整備も盤石。再生医療のグローバルNO1.は、言うなればまだ世界に存在しない。これからの社会を変革するAIやロボティクス技術などと並んで、再生医療がこれから世界を席巻していくだろうと思う。そこに名乗りをあげる可能性を秘めるのは、日本のサンバイオ 。「カハールのドグマの終結」をもって、世界に名乗りをあげ、医療界にパラダイムシフトを起こしていくことを期待したい。今は、まだ日本の赤字バイオベンチャーに過ぎないけれど、サンバイオの言っていることは荘厳(「再生医療のグローバルno.1企業に」)でビジョンは雄大(アンメットメディカルニーズ分野を攻めまくる)、そして広大なマーケットを視野に置き、確実で堅実な進捗を見せている。ここが日本発のGAFAレベルのイノベーションを世界にもたらせて欲しい。


がんばれ!サンバイオ !日本発、世界へのイノベーションを!!

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